ご注意
「原発+作文」というキーワードで検索してくる人がいますが、学校の課題等に無断転用することは厳に禁止します。参考にすることはかまいませんが、これは一個人の見解を示すもので、情報が正確であることを保証するものではありません。原発事故に関連した報道が毎日されている。
「想定外」という言葉も聞かれる。それは想定外だろう。ただ、原発は何重ものバックアップ電源系統を用意していたはずなのに、どれ一つ機能しないで冷却不能になるというのは想定外ですまして良い問題だろうか。
確かにある程度の段階で一種の妥協をしなければ、何もすることはできない。いくら対策をしても100%などないことは今回の震災でよく分かったはずで、何%まで求めるかがその妥協の判断ポイントだ。ただ、何かの雑誌に書いてあったが、この妥協点の線引きが誤っていたのは自明であろう。そういう点では科学者=サイエンティストの責任は重い。理系卒の総理大臣なんだからそのくらい分かっているはずだと思う。
また、余談だが、西日本の地震は30年以内に80%台と聞いたが、宮城県沖地震は30年以内に99%といわれてきた。西日本で地震が起きたらそれこそ今回の震災規模の被害が起きるかもしれない。それが80%以上というのだからかなりの確率である。一方で宮城県沖地震は99%なのにもかかわらずあまり注目されてこなかった感もある。(これは筆者の主観的な感覚)
話は戻って、だからといってむやみに原発を止めれば良いというわけでもない。電力を供給する当てがなければ、原発を止めるわけにはいかないからだ。wikipediaによれば電力供給の23%が原子力発電によるという。危険性が高い浜岡原発はたしかに止めて正解だと思うが、それと日本全国全ての原発を止めることとは話は別だ。
こんな事故を見たら原発止めろとも言いたくなるだろうが、止めてどうするかがより重要だとおもう。「将来的には再生可能エネルギー」「直後の現在は火力発電でなんとか」したとしての、その間の期間はどうなるのか。火力はCO2の関係でどんどんできるわけではない。かといって太陽光発電等を使って電力を安定供給する仕組みがすぐにできるとは思えない。
やはりしばらくは扱いにくい原発を使わなければならないのではないか。
(2011/05)
(2011/05/22改訂)
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