2010/11/19

英語の基礎ミニ講座#5「時制」

今回は時制。時制は結構めんどくさい。

1.現在形―きわめて断定的な言い方

「現在形は、現在のことを述べる」―だけありません。
普通は、決まり切った常識、習慣、決定済みの予定を述べるのです。

【例】
≪現在のことを述べる≫ He is a student now.「彼は今学生なり」(なりは断定の助動詞)
≪常識を述べる≫The sun rises in the east.「太陽は東から昇る」
≪習慣を述べる≫I go to school by bus.「バスで学校にいつも行く」
≪決定済みの予定≫I'm coming to the party.「パーティーに行く予定」

2.進行形の考え方―まるで現実のように頭に行為が浮かぶ

その文の時点(現在or過去(or未来))においてその動作が完了していない、まさに進行中のことを述べる。

He is running now.「ヤツは今走っている」
→now(今)彼は走るという動作をし続けている。
He has been studying since this morning.「今朝からずっと勉強してんだ」
→今朝から始まって現在もなおstudyと言う行為をしている。

3.過去形の考え方―遠い視点

「過去形は過去を述べる」んですが、その根本は過去の回想です。

I told you.「教えたじゃん」
→教えたという事実を回想中・・。

回想ということは少し発展すると「想像」にもなります。

I could have done it.「やろうと思えばできたんだけどねぇ(結局はしなかった)」
Were I you, I wouldn't say such a thing.「君の立場だったらそんなことは言わないだろうけどね。」

4.未来形の考え方―基本は現在形

未来形の存在はまことしやかに語られているが、元を正すと全部現在形。

I will be back. 「また来る」
→直訳は私は戻るだろう 未来の事象に対する推量

I'm going to be 20 years old next year.「来年二十歳になるの」
→20歳という状態になると言うより確実性の高い推量

元は現在形なので、進行形で未来を表しても不思議じゃない

I'm coming.「今行くよ」
→さらに確実性の高い推量。普通は近い将来を言う

5.完了形―何とか用法は当てにするな

これまでは特定の時点のみを見ていたが、
完了形はある時点からある時点まで全体に視点が行く。

①過去と現在の間を見る
I have never been abroad.「外国行ったこと無い」
過去(=生まれてから)今までを考えたとき、外国に行ったことがないと言うこと

I have studied English for 6 years.「英語6年勉強した」
6年間の間英語を勉強してきたということ

②過去と過去の間を見る
I had already finished reading the book when I graduated my university.
大学卒業時にはその本を読み終えていた

③過去と未来の間を見る
I will have lived here for 10 years next year.
9年前と来年の間。

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