2011/11/15

How to Japan

NHKのラジオ講座でColin Joyceという人のコラムが書かれていた。(今も?)で、この人だが、NewsWeekやらThe Daily Telegraphなどなどにも書いている人なのだが、NHK出版からHow To Japanという本を出している。その名のとおり、日本について彼の思うところを西洋人に説明するような形式になっている。

なかなか面白そうだと思っていたのだが、地元のジュンク堂にはなかった気がするし、amazonで取り寄せるほど時間もなかったので、お預けになっていた。が、今年の夏池袋のジュンク堂に在庫があるようなので早速買って、帰省の新幹線で読んでみたというわけだ。 もう3ヶ月近くたったので、内容はあまり覚えていなかったりするが、あまり難しい文章でもなく読みやすいと思う。まぁ少々わからん単語があってすっ飛ばしてもほとんど支障ない。イギリス英語にアレルギーがある人は注意が必要だけれども。

筆者の紹介文でも、...his striking inability to learn Japanese...と独特の自虐とユーモアが感じられるが、本全体でもそのような文体(というのか、語り口というのか)で書かれている。興味のある人は読んでみてもいいかもしれない。定価は¥800+税。

http://www.amazon.co.jp/How-Japan%E2%80%95-Tokyo-Correspondent%E2%80%99s-Take/dp/4140350849
日本語訳もある。
これ(amazon:アドレス長すぎ)¥735

さて、序文にはこんな一節がある。
Other times, assuming editorial comments must be the same word over, they ask me to insert a powerful quote of condemnation or praise from the Yomiuri. They don't believe me when I tell them the paper's view is "on the other hand... on the other hand..." then, in conclusion, "serious consideration is needed on this matter".
(How to Japan, NHK出版, 2009, p11-12)
↑いつも出版社・出版年とか順番適当・・。
そうなんですよ。よくぞズバリと言ったという感じではないか。まぁ全部が全部とは言わないまでも、そのような「丸投げ」的な傾向と失言に対する揚げ足取りのように「偏った」報道とバランスが悪い。

もし今年書いていたば、この一文が、
"Officials say this incident does not immediately cause health problems."
になるのだろうか。公式発表あっての独自測定(独自の見解)だからそれを伝えることは必要であったとは思うのだが、人々はそれを「政府発表の垂れ流ししかしない」と批判する。

「批判する人」を冷静な立場から「批判的に見る」人も必要だと思う今日この頃。

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