方言ですか?第2回「~さらない」
冬に寒さあまりなのか、はたまた机がデコボコしているからなのか、分からないがボールペンが「書けなく」なってしまうことがある。あるいは、キャップを閉めておかなかったがために、ペンが「書けなく」なってしまう。
この「」はおそらく標準語の表現であろう。では、東北の人もこのように言うことはあるが、次のように言うことも多い。
「ボールペンが書かさらない」「ペンが書かさんなくなった」
適用範囲:北海道・岩手県(内陸)・青森県(南部・津軽)・秋田(?)・栃木*
適用範囲外:群馬
*栃木は使うという意見と使わないという意見がある。
※インターネットで確認できた地域のみ書いています。信憑性は確認していないのであしからず。岩手は内陸・沿岸、青森は南部・津軽で大まかに分類しています。その他の東北4県は地域の分類がよく分からんので県単位で判定しています。適用範囲について反論・○○県は使う・使わないという情報はコメント欄に書いてもらえると、いつか更新するかもしれません。
<今日の語句>
【~さる】
原則、動詞の未然形の後ろについて、自分に原因がないことを暗に示して責任転嫁をする便利な用法。
(多分・・?書かず→書かさる;言わず→言わさる;(例外)押さず→押ささる)
[例文]
・ペンが書かさらない(=自分は何もしていないがペンのインクが乾いてしまい、書けない)
・メールが送らさんない(=自分に非はなく、サーバーがダウンするなどしてメールが送れない。)
2つめは現代の技術と方言の見事な融合である。
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